僕は昔　うつ病で苦しんだ頃、「こころが固まった」と表現しました。これは感じることができなくなってきた自分、物事を整理してまとめる思考が無くなってきた自分を何とか表現したくて、「こころが固まった」と言ったのです。

例えばね　今あなたがこころが固まってきていると感じられているとしたら、出来ることは１つ、それは考える脳を出来るだけ止めることです。そのために唯一できることは、利害を捨ててあなたのやってみたかったことを、昔あきらめたことをやってみることです。どんなことでも良いのです。昆虫採集、日の出の写真を撮る、毎日お味噌汁を作る、プラモデルを作る、庭に花を咲かせる、刺繍で綺麗な色を遊ぶ、何でも良いのです。

僕の場合　それが字を書くこと、たまったストレスを言葉にして書くことから始まりました。描き始めて半年ほどで僕のこころが動き始めました。今でもその頃の感覚は残っています。「うれしくてね　ただただ理由もなくうれしくてね」経済的にはどん底でしたが幸せに満ち溢れていました。

固まったこころが　やわらかくなって動き始めたんです。

「あなたは　今　何を感じていますか」この問いかけから生まれたのが「思考から感覚感性へ」「こころのセルフケア」と言うキーワードです。楽筆はこんな思いから生まれました。