【自伝】さあ筆を持とう 字を書こう。No.6

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字を書くことで  こころはやわらかくなる。

東急ハンズさんからの次の提案は、「和風ウェルカムボード」の全店での展開、誰が聞いても嬉しい展開なのですが、その頃の僕は、まだそんなに自信もなく、イケイケの精神状態ではなかったので気持ち的には少々重かった、これが本音でした。

しかしこのチャンスを逃してはという気持ちもあり全店さんに向けてサンプルやら販促ツールをそろえて何とか全国展開が始まったのです。ありがたいことに東京の新宿店、池袋店などで売れ始め、ゼクシーというブライダルの雑誌にも出て、毎週末には全国のハンズさんから注文が殺到して、ファックスはいつも動いてました。

これはもう十数年前のお話ですが、字を書き始めて販売するようになって15年、きっと数万枚は書いていると思います⁉️もちろん価格が安かったという事も大きかったと思います。

この仕事を始めてよく思うんですが、きっと絵を描いたり、字を書いたり、モノ作りをしている方ならわかってもらえると思うのですが、昔書いたものを見ると恥ずかしくて思わず「ごめんなさい」と心でつぶやいてしまうのです。もちろん、その時はその時の精一杯で書いているのですが、今書いてる字とは僕の目から見るとやっぱり違い、恥ずかしくて穴があったら入りたい!というのが本音です。それくらい微妙なものでもあるのです。

その時の精一杯で書く、これしかないですけどね。誰もそんな事気がつかないし、気にしていないと思うのですが、昔書いたものを見るとドキッとするのは本当の事です。

さて、東急ハンズさんの全店さんに商品を置いてもらった結果、当然の事ですが、全国のお店から実演のお話が来るようになり、僕の実演販売は、東京、大阪、時には神戸、博多と広がっていったのです。

しかし名古屋店では売れても、初めて行く新宿や渋谷、心斎橋、梅田、三ノ宮で売れるとは限りません。売れる時もあれば、売れない時もある、これが実演販売の怖いところでもあります。よく15年続いてると思います。

実はこの実演販売で一番お客様に喜んでいただいているのが、「ゆび文字」なんです。実演販売では書いているところをお客様に見てもらう事が一番大切なのです!そこで書き始めたのが「一期一会」という言葉です。これを書いてお話をすると、僕も楽になり、お客さんも喜ぶ、このスタイルで自分の緊張感を解放しているのです。

もう10年くらい前のお話ですが、名古屋店で実演をしている時に、一人の若い女性が僕の前に来て立ち止まり、つとむさん「トンネルには出口がありますよね」と話しかけてこられました。実はメールマガジンで「うつ病と共に」を書いてた頃、僕が必ず書いていた言葉なんです。僕自身がうつ病という暗闇の中に入り、もがき苦しんでいた頃、自分で自分を支えるために言っていた言葉です。その女性は目に涙をためて、やっとの声で僕にそう言ったのです。僕はその時、かなり社会復帰できていた頃ですが、それでも彼女の言葉を聞いて、今彼女がどんな状態か感じとれました。きっとしんどい自分をひきずって人ごみに中、ここまで来てくれたんだ、 僕はその時、彼女の手を握って「トンネルには必ず出口があるよ」そう言いました。彼女は少しだけやわらかい顔になつて帰って行かれました。

このお話には、時を経て続きがあるのですが今回はここまでにしておきますね。つづく

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