楽筆教室で初めに書くこの言葉、「宝ものはいつもあなたの中に。」

これは僕が大切にしている禅の本の中に書いてあった言葉です。

「明珠在掌・みょうじゅ たなごころにあり」と読みます。

今日はこの意味を本に書いてある通りにお書きしますね。

「眉間にシワが寄っていますよ、何が不満なのですか?あなたは自分の持っている宝に全然気づいていない。どこにあるのかって?その手の中にです。もう掴んでいるのですよ。明珠とは、計りきれないほどの価値のある宝です。それがあなたの掌にあると教えてくれている言葉です。まだ気づきませんか?

あなたはどこか遥か遠くに宝があると思って、一生懸命それを探しに行こうとしている。ここにはないんじゃあないか、故郷に置いて来たのか、日本ではないのか、この仕事を続けても宝には到達できないのではないか、この人と一緒にいてもだめなのか。

あなたは自分の掌を見ようともせず、まだ遠くに取りに出かけようとしている。

でも、お坊さんだって自分が宝を持っている事に気づくために修行を重ねます。自分をよく知ることは簡単そうに思えますが、かなり難しいことなんです。

 

「ほっとする禅語」という本にはこう書いてあります。僕自身宗教家でも、お坊さんでもないのですが、この本を、この言葉を読んだ時、こころが楽になった事を覚えています。

楽筆教室で初めにこの言葉を書いていただくのは、宝ものに気づいてほしい、見つけてほしい、そんな僕の勝手な思いで書いていただいています。こんなお話はあまりしていなかったのですが、楽筆が広がるにつれて、原点にかえるためにお話ししました。言葉の力ってすごいですね。

読んでくれて ありがとう。つとむ

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